自家製 手作り八丁味噌(生ダレ)

焼き肉屋さんにとってお肉は勿論のこと、たれはそのお店の個性が出せる部分です。あるお店は醤油ベースのたれ、またあるお店は味噌をべースにしているお店とまちまちです。皆様はどちらがお好きですか?村のカジヤでは開店当初より味噌をベースにしたタレを使っています。
この味噌ダレは、つけダレではなく混ぜダレになります。 タレの中には色々入っていますが、大事なのはやっぱり味噌になります。 村のカジヤでは数ある味噌の中でも岡崎八丁味噌を使っています。
今では全国的にポピュラーになっていますが、30年前の開店当時より今でも変わりなくタレのベースとしています。 この八丁味噌の特徴はなんといってもコクが有ると言うことです。
このコクがお肉の味をよりいっそう引き立てます。
村のカジヤでは開店当初より基本的につけダレは考えていません。
それはこの八丁味噌だれでお肉をお客様に食べて頂きたい為です。

秘伝八丁味噌ダレ誕生のエピソード

そもそも私が親父の代から村のカジヤを受け継いで12年になりますが初めはこんな小さな港町で焼き肉屋を継ぐ気はさらさら無く、大手肉屋でレストラン卸の仕事をしていました。
頑固一徹な親父とは話も合わず店の手伝いもしたことはありませんでした。
お酒が好きで巷では有名なほどの酒豪でしたが食の味にはうるさい親父でした。
そんな親父も酒がたたり享年54才と言う若さで他界してしまい、しばらくお店も閉めている状態でした。
ところがそれまでお店に来て下さっていた常連様から、

いつお店を再開するの?

と言う問い合わせの電話が数多く寄せられ、こんなに沢山のお客様がお店を気に入って下さっていたんだと思い親父の凄さを実感しました。
その時、お店をどうしても再開したいと言う思いが私の中にこみ上げ、再開するという方向で動き出しました。
お肉の手配はそれまでのお付き合いの業者があり問題はなかったのですがお店の命でもある、

たれの作り方を誰からも教えてもらってなかったのです。

これには流石に参りました。
おふくろに聞いてみても、ただ見ていただけなので細かい所までは解らないと言う始末。この時思いました、お店を少しでも手伝っておけば良かった、と!・・・・・・・・・
自分で作ってみたものの少し残っていたたれの味とはぜんぜんかけ離れた物でとてもお店に出せる代物ではありませんでした。
時間だけが過ぎて行き私の中で焦りめいた物も出始めたある日、仏壇の奥にしまってあった小さな包みの中から、

たれ作りのレシピが出てきたのです。

ビックリして思わず仏壇の親父に手を合わせていました。
そのレシピには七種類のスパイスが書かれていてそれを混ぜる順番を間違えると味が変わるとありました。
それもあるのですが私が一番目にした物は、タレの中心である味噌は岡崎の八丁味噌を使用する事!でした。
八丁味噌にも2種類あって(まるや八丁味噌とカクキュー八丁味噌)使うのは宮内庁御用達のカクキュー八丁味噌と書かれてありました。
早速、岡崎まで出向き八丁味噌の歴史や伝統の話も聞いてきました。
私は店に戻りレシピ通りにたれを作りました。
やっと親父の味がこの時、よみがえりました。おふくろも私の奥さんも勿論私もこの時ばかりは大喜びで、恥ずかしなが思わず涙がこぼれ落ちて止まらなかったことを今も覚えています。

それから12年間、
今でも毎日たれ作りにがんばっています。


今ではお客様の中でお肉は勿論のこと、たれを余分に買って行かれる方も多くなりました。
聞けばハンバーグ作りのベースにしたりチャーハンの味付け、野菜炒めの味付け、ホルモンのゴーヤチャンプル等にピッタリで野菜嫌いの子どもがこの味噌を混ぜた野菜は食べてくれるようになったと大喜びのお声も頂きました。
私にとってこの上ないお言葉です。
異な大嫌いであった親父に感謝です。

親父 ありがとう
一日に作るたれの量は少ないのですが、今回、村のカジヤの
親父秘伝の手作り八丁味噌だれを(数に限り有り)ご提供出来る運びとなりました。
是非この機会にご賞味をお薦め致します。(*^_^*)